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2009年07月03日
東京/アピア40/変わる街
6月21日に渋谷アピアでの最後のライブがありました。
前にも書いたけど、僕がハイロで上映する回数が増えていく度に渋谷の印象も変わり、東京に出てきた頃の印象はなくなりました。東京に出てきた頃は、とにかく街は汚いし、人は多いし、空気が悪いなんて思っていました。上京したのは進学の為だったから、東京そのものの印象は悪かったです。唯一、多摩川が心のゆとりになっていました。そういえば、二子玉川も少しづつですが愛着が沸いてきました。それが実感されたのは、今二子玉川の周辺で行われている再開発の風景を見ていた時でした。
大きな3つの高層マンションができてきました。最近電車に乗ることがなかったから、再開発で更地になっていた駅周辺の景色を見ていませんでした。大学の入学式が終わった後、両親と僕とで行ったお寿司屋さんがあり、僕に高いお寿司を食べさせてくれた思い出があります。いぬたまねこたまというのもあったのですが、そのもっと昔は映画館もあったと聞きます。そういった駅周辺の建物がなくなり、更地になった風景はすごく寂しかったのですが、高層マンションの存在はそんな感傷も消すほど異様に僕の目に入ってきました。東京という街がどんどん変わっていく街というのは、なんとなく理解していたつもりだったのだけど、その時初めて、実感したかも知れません。あのマンションは確実に僕の中の二子玉川を変えました。真っ先に思ったのは、花火の事でした。花火大会の花火はどう見えるのだろう?昔から住んでいた人たちは花火をどうみるのだろう?
変わるという事は悪い事だけではないと思います。新しい流れや活気をもたらす事もあるでしょう。だけど人の気持ちはそんなに急に変われないから、感傷的になることも、僕は大切な事だと思います。
話は渋谷に戻ります。アピアも渋谷の再開発に伴い移転することになりました。だからいくら渋谷が好きになったとはいえ、アピアは移転するのです。最後のライブはとても素晴らしかったです。自分がそこに居れた事が幸せに思えます。特別ゲストとしてデビュー前アピアで演奏していたという斉藤和義さんが来ました。僕は高校生くらいの時から斉藤さんの音楽を聴いていたので、ものすごい近くで、ギター一本で歌う姿を見てほんとに感動しました。あの瞬間、斉藤さんも一人の素人になっていたと思います。それくらい声が響いてきました。デビュー曲の「僕の見たビートルズはTVの中」も歌いました。そういえば、あの曲も、今の自分と、過去と、変わっていく街について歌っています。僕がハイロでフィルムを上映して、あれこれしゃべっていたステージにいろんな人が上がり、表現している姿を見て、やはり未来の事を考えました。未来を作るのは人なんだなと。変わる事があり、時間がある。だけど、時間は時間であって、時間がすべてを解決するわけじゃないのだと。解決するかわからないことに挑戦するのは、人の心で、その心は育んでいくものだと。時間をかけて。そう考えると、アピア40という名前はすごい名前だな。
二子玉川の花火も、もうすぐです。